このフェイクファージャケットには、大麻から作られています。「大麻」と聞くと嗜好品のイメージが強いかもしれませんが、実は日本の暮らしの中で重宝されてきた繊維素材でもあります。強くしなやかで通気性に優れ、古くから衣類や生活用品に活用されてきました。また、日本古来の神道では、大麻は穢(けが)れを祓う神聖な繊維とされ、人々の罪や穢れを清める神の衣として用いられてきた歴史もあります。
胸ポケットは、大麻と聞けば誰もが一度は思い浮かべる“あのイメージ”を逆手に取ったデザインに。密かに運ぶどころか、堂々と主張することで、「これは密輸品ではなく、れっきとした衣類素材なのだ」とユーモアを交えて表現してみました。長く日本の暮らしに根付いてきたこの植物を、先入観だけで判断するのは本当に正しいことなのでしょうか。